【新唐人2012年12月18日付ニュース】16日に実施された総選挙では、安倍晋三総裁率いる自民党が圧勝し、3年ぶりの政権奪還を果たしました。一方、尖閣諸島問題に関して強硬な態度を貫く安倍総裁が再び首相に返り咲くことに対し、中国の人々はどのように見ているのでしょうか。北京市民に聞いてみましょう。
尖閣諸島問題の深刻化を受け、日中両国の関係はここ1年でさらに悪化し、40年前の国交正常化以来の冷え込みとなりました。
安倍総裁率いる自民党の政権奪還は、中国の各界からも注目されています。中国当局は依然、“日本側に問題があり、日本が態度を改めなければならない”といった論調を続けています。
では、北京の一般市民はどのように考えているのでしょうか。
北京市民 孔波さん 58歳
「安倍氏は外交経験もあり、中日関係はよくなると思います。彼の態度が強硬なのは想定内の事です。日本国の指導者ですから」
北京市民 孫浩洋さん 32歳
「(尖閣問題は)原点に戻るのが双方にとって、受け入れやすい方向でしょう」
専門家は、安倍さんは尖閣問題を控えめに処理するのではないかとの見方を示します。
中国人民大学中日関係専門家 黄大慧氏
「先ず、尖閣問題は中日関係の全てではありません。次に、尖閣をめぐる争いは両国に大きな損害をもたらしています。この状態が長期間続くと、双方とも耐えられないでしょう」
ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、アメリカのシンクタンク“戦略・国際問題研究センター”(CSIS)の研究員ボニー・グレーサー(Bonnie Glaser)氏の話を引用し、日中両国が現下の緊迫した情勢を緩和させるためには、両国が同時に措置を取る必要があると報道。短期間では実現できない目標であるとの見方を示しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)